50代子育て人生を振り返りながら趣味に生きる

子供のこと、趣味のこと、人生楽しんでいます。

子供にバレエを習わせるための親の負担

私は、自分の夢を叶えて仕事にできた人間なので、子供たちにもやりたい事があったら納得の行くまでさせてあげたいと思っていました。

 

私は兄弟も多くて経済的には恵まれていませんでしたが、両親からの制限はなく、

何でも好きな事やってもいいから、自分で責任を持つ事!

これがポリシーでした。

 

私の兄弟は、建築士、劇団の座長(脚本・演出家)、モデル、CADオペレーター、SEと多彩です。

 

逆に夫は何をするにも意見され、自由に自分のしたい事ができずに育ってきました。

そのせいではないか?と思うのですが自立してからも、やりたいと思った事を躊躇してしまったり、どうせ無理・・・と思い込んでいました。

 

娘のバレエは、私が半分押し切って続けさせたようなものでした。

 

バレエは親の負担がものすごくかかる

バレエにどんどん夢中になる娘

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娘にバレエを勧めたのは私ですが、正直ちょっとかじったら飽きると思っていました。

ところが予想に反して、どんどん夢中になって行きました。

 

さらに上へ上へと目指して行く娘に

「もうお金払えないから辞めなよ~!」

なんて言えるはずもなく、私自身もプロになれるように願うようになりました。

 

勉強嫌いな娘が学力重視の仕事に就くとは思っていなかったのですが、まさかこの道を選ぶとは・・・

未来は本当にわからないものです。

 

そういえば小さい頃から好きな事はずっとやり続ける子でしたね。

私の血を完全に引いていました。

 

最初に教わった先生の元を離れ、先輩の後を追って、娘は東京都八王子で有名な「シャンブルウェスト」というバレエ団員の先生のレッスンに通う事になりました。

 

新しいバレエ教室に通い始めて

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 新しい先生は、今まで習ったバレエを踊ってみるように娘に指示しました。

「ブルーバード」というヴァリエーションを自信満々で踊りました。

 ブルーバードとは?

「眠りの森の美女」の一部分

http://angelbreath.easter.ne.jp/bluebird/bluebird.html

 

 

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

 2.3分のヴァリエーションを踊った後、先生は

「何をやってるのかわからない!

今までどんなレッスンしてきたの?」

厳しく言いました。

 

娘は呆然としていました。

基礎が全くなっていないというのです。

 

私も1人の先生のレッスンしか見ていなかったので、もちろんわかりませんでしたが、娘はかなりショックを受けていました。

でもそこで全くあきらめず、娘は基礎からやり直すように毎日通い始めました。

 

何事も向き不向きがありますが、決して娘はバレエに関して天才肌ではありませんでした。

また多少上手くなくても華がある子は舞台で目立つので、主役向きです。

それにも増して娘は身長が伸びずに153cmぐらいにしかならなくて、ちょっと主役をやるには小さすぎました。

日本のバレリーナの理想の身長は160cm前後ではないか?と思います。

私だったらちょうど良かったのに・・・

 

とにかく娘は努力の人でした。

最初はダメ出ししていた先生も最終的には、もう少しでプロになれる!というところまで育ててくれたのですから。

 

バレエに関しての親の負担

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娘のバレエについては私が車で送り迎えをし、先生のお手伝いをし、衣裳も時々作り、マネージャーのようにくっついていました。

宮沢りえちゃんの「りえママ」みたいですね。

 

それも自分の時間を犠牲にし、趣味は後回しにしていました。

ただそれは自分も楽しくてやっていましたし、時々私もレッスンを受けたりしていました。

 

1番の負担はやはりお金です。

万札が千円札の感覚で消えました。

教室によって、レベルによって金額は変わって行きますが、覚えてる範囲で紹介します。

 

まずは、レオタードが高い!

今は結構安いレオタードや巻きスカートも増えてきましたが、娘の頃はお店の種類が少なく、有名なのはチャコットですが、安くても¥7000はしました。

shop.chacott.co.jp

 

 バレエシューズは¥3000代だったと思いますが、トウシューズになると¥8000以上、しかも自分に合ったシューズは限られていて、娘が使っていたのは¥9300ぐらいでした。

www.chacott-jp.com

 

トウシューズを履けるようになるには、2.3年かかるのですが、舞台で踊るには必ず必要になってきます。

しかもいいトウシューズほどすぐに先が潰れてダメになると言われています。

発表会前になると2週間に1回は買い替えなければなりませんでした。

 

レッスンは1月に何回通うかで月謝が決まっていました。

娘の場合は毎日通い放題で¥12000ぐらいだったと思います。

 

ただコンクールに出ると、登録料や衣裳で¥60000、コンクールのための個人レッスンも万単位、写真1枚が¥6000かかるので、3枚も注文すると¥18000ですね。

コンクールに出られるようになってからは、1年に2回は出てたでしょうか?

 

それから1年に1回の発表会ですが、年々上手くなって行き、出番も多くなるわけですから毎年上がって行くわけです。

 

娘が主役で出られるようになると、プロの男性のダンサーを借りてくるので、その方のお礼でまず¥10万、1回の発表会で¥20万になりましたね。

 

それをどうやって回収できるか?というと、チケットを売るわけです。

娘はそれができなくて、ほとんど自腹でした。

 

私の作った衣裳の製作代について

「バレエ衣装画像無料」の画像検索結果

私はたくさんの衣裳を作ってきたと書きましたが、この衣裳1着の製作費いくらだと思いますか?

 

材料費はもちろん別ですがなんと!¥5000ですよ!

ごせんえ~ん!!!

1着作るのに1日じゃできないんですよ。

 

下の部分、チュチュと言いますがチュールというメッシュの生地を使っているのですが、そのチュールを1枚につき15mも使うんですよ!

 

信じられないでしょうがこの衣裳、チュールが7重になっているんです。

そして中には伸びるチュールでパンツもついていて、パンツには3cm幅にカットしたチュールを縮めてフリルになっているんです。

 

これ以上になると専門的になり、恐らく想像が難しくなると思うので衣裳のしくみはこのぐらいにしますが、結論から言うといくら私が衣裳を作っても、赤字なんです。

 

あと私ができる事と言えば、レオタードと巻きスカートを作る事、あとはティアラと髪飾りも作ったりしましたね。

それ以外は外で稼いで来るしかないですよね。

 

もちろん娘もバイトはしていました。

今思うと時間がない中で良くやっていましたね。

バイトも全然休まないで行ってましたね。

 

さらにバレエの専門学校に進んだ娘

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高校を卒業すると娘は、バレエの専門学校に進みました。

そこは、ロシア国立のバレエ学校日本校でした。

1年に授業料だけで¥100万はかかりましたかね?

 

それにプラス今までのレッスンも続けていました。

さすがに経済的にキツくて国民金融公庫からお金を借りました。

 

その後に息子の学費も待っていたわけですから。

 

それにしてもロシアはバレエ大国、成績が良いとロシアに留学もできたのですが、さすがにそこまでは無理でした。

 

余談ですが、入学式と卒業式はロシア大使館でした。

普通は絶対入る事のできない大使館、貴重な体験でした。

思ったよりゴージャスではなかったですが、ロシアっぽい装飾だったり食器などが素敵でした。

 

あ・・・

言い忘れました。

入学式も卒業式もお茶会みたいで和やかな雰囲気だったんです。

ロシアの先生方も大変美しかったです!

 

まとめ

細かい数字は覚えていません。

それほどお金がどんどん飛んで行きました。

今考えると、よくここまでしてあげられたなあ・・・と思います。

 

時々恩着せがましく

「感謝しなさいよ!」

と言って、娘をふて腐れさせましたが、今になって

「本当にバレエをやらせてくれて感謝してる・・・」

と言われた時は嬉しかったです。